先日、リチャードワイズマン著の「その科学があなたを変える」の書評まとめ記事を書きました。
リチャード・ワイズマン博士著「その科学があなたを変える」の書評&要約
こちらの記事では書けなかったAs IFの法則を恋愛に応用する方法についてご紹介していきます。
As IFの法則とは?
「AS IF(~かのように)」まず行動すると、あなたの気持ちが変わる。すべてを変える、それがアズイフの法則です。例えば、笑うと嬉しくなる、自信があるようなポーズをすると、自信が湧いてくるとかそういうことです。
リチャードワイズマン氏によると、行動が感情に変化を及ぼすことは数々の実験で立証されているようです。
「その科学があなたを変える」では、「As IFの法則」を恋愛で使う方法も紹介されていました。科学実験が明らかにしたのですが、人はドキドキしている時に出会った異性を魅力的に感じるようです。
好きだからドキドキするのではない、ドキドキするから好きになる
私がこの本を読んで確信したのは、人は好きだからドキドキするのではなく、ドキドキするから好きになるということです。自分の恋愛経験と照らし合わせても確かにあれはそうだったよなと思う事例がいくつも思い浮かんできます。
優しすぎる男は、女性に「つまらない、男としてみられない」と振られます。その反対に悪い男が女性にモテている現実があります。
それはなぜか?
ドキドキしないからです。感情を動かされないからです。悪い男がモテるのは、女性の感情を動かしているから。ドキドキさせているからです。
優しい男が女性に嫌われないように機嫌を取っている一方、悪い男は女性に「かわいい」とか「好きになっちゃうかも!」とかいいつつ、連絡をあまりしなかったり、時々そっけない返事をしているかこそ、女性は感情を動かされてドキドキしてしまうわけですね。
で、その悪い男を気になってしまうと(笑)悪い男は、女性をドキドキさせているからモテています。
有名な吊り橋効果ってありますよね。ゆれてる吊り橋で出会った異性は魅力的に感じやすいっていう。
ドキドキしたのは、橋を渡っている恐怖からなのに、その時に近くにいた人を好きになってしまう。つまり、人の感情は割と適当だということです。感情の対象を錯覚するだけではなく、抱いている感情そのものも錯覚します。
感情の種類は多種多様だが、体感変化の種類は少数
人間には様々な感情があります。
悲しみ、緊張、恨み、怒り、嫌悪、あきらめ、恐怖、不安、恥、無気力、軽蔑、空虚感、後悔、嫉妬、落胆、不満、劣等感、寂しさ、喜び、憧憬、親近感、楽しさ、好奇心、冷静、幸福、名誉心、興奮、安心、期待、優越感、愛しさ、同情、尊敬、癒し、感動、勇気、感謝。
このように数多くの感情が存在していますが、実際にこれらの感情を感じた時の生体変化の作用はいくつかのパターンに限られているようです。
嬉し泣きという言葉があるように、人は悲しい時だけでなく、嬉しい時にも泣きます(悔しい時にも泣きますね)。嬉しさと悲しみの感情は明らかに異なるはずなのに、時に涙を出すという同じ生体変化が発生します。
心理学者のスタンリー・シャクター氏によると、感情が生体変化を引き起こすのではなく、生体変化がその状況にあった適切な感情を生み出すそうです。
ここらへんはまだ正確にはわかっていないのですが、人間の感情の適当さを考慮したら、間違ってはいないと思います。
胸のドキドキが恋愛感情を生み出す?
相手を好きになったとき、ドーパミンが分泌されています。
人がドキドキすると何らかの原因で、ドーパミンが分泌されて、恋に落ちると錯覚するメカニズムでしょうか。
ここら辺の詳しいメカニズムはまだ学者でもわかっていないのですが、キーポイントとしては、ドキドキさせることと。その結果としてドーパミンを分泌させることにありそうです。
例えば、先ほどの吊り橋効果もそうですが、親等が二人の仲を引き裂こうとすると逆に仲が良くなるというようなロミオとジュリエット効果もあることから、人の恋愛感情は脳内物質と相関しているといえそうです。
そして、脳内物質を分泌させるのは、行動によってです。
恋が生まれやすいような行動をしていれば、実際に恋愛感情が芽生えるのです。
As IFの法則で恋を意図的に作り出す方法
人の恋愛感情というのは、適当です。好きだった人のちょっとした言動で冷めた経験を持つという方も多いでしょう。逆に最初はまったく気にならなかったのに、ある日から気になって、好きになってしまったという経験を持つ方も多いでしょう。
また、恋愛感情は数年たつと消えますし、付き合ってしばらくすると、まんねりしてきます。
これだけみても、いかに恋愛感情というものがふわふわしているものであるかが、理解できるのではないでしょうか。
であるなら、恋心を生み出すのに有効であると立証された方法を使うことで、恋愛でも上手く立ちまわることができるようになります。それでは、「As IFの法則」を恋愛に応用する効果的な3つの方法をご紹介します。
1.デートは暗い店で食事をする
もしあなたがデートのお店に迷っているのであれば、暗い店を選ぶことをおすすめします。暗い店は恋愛に発展しやすい環境だからです。
アメリカのスワースモア大学の心理学者ケネス・ガーデン氏は見ず知らずの二人を明るい部屋と暗闇の部屋で過ごさせるとどうなるのか調べてみました。その結果、通常の部屋よりも暗い部屋で過ごした男女の組み合わせの方が自分の人生で大切なできごとや自分自身についての深い話しを語りだす傾向が高く、お互いを魅力に感じる傾向が高かったそうです。
暗くて個室だとなお良いですね。
やはり人間の心理的に大胆行動がとりやすいというのはあるのでしょう。デートの店選びは思った以上に重要そうです(笑)
2.恋人のように振る舞う
恋人のようにイチャイチャした振る舞いをすると、実際に恋心を芽生えることが判明しています。
ハーバード大学の実験によりますと、初対面の男女に、恋人同士のようにこっそり足を触れ合わせると、恋が芽生えたそうです。
ボディタッチやアイコンタクトも有効だそうで、デートの際には相手の目を見つめあったり、軽いボディタッチを取り入れたほうが心理的な距離は縮むのでしょう。
3.アドベンチャーな活動を一緒にする
吊り橋効果やAs IFの法則によると、ドキドキさせたからこそ好きになるのです。デートの際にはアドベンチャー的な要素を取り入れることも有効です。
例えば、ホラー映画、サイクリング、テーマパーク等、ゲームセンター。
心臓がどきどきする環境でともに過ごすことで、相手はあなたに恋愛感情を錯覚する・・・・可能性があります、
「ほんとかよ!」と思われるかもしれませんが、前述したように心理学的な根拠もたくさんあります。恋愛感情は割と適当です。ドキドキしている時に近くにあなたがいるだけで、そのドキドキはあなたのせいだと相手は錯覚するのです。
まとめ:恋愛感情は作り出せる
極めてブラックゾーンと言われた恋愛感情ですが、それが発生しやすいシチュエーションに関しては、いくつかエビデンスのあるものがあります。
As IFの法則に従って、意図的に恋愛感情を作り出しやすい環境に相手を連れ込めば、恋愛がうまくいく可能性は高くなります。
ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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