有害な男らしさとは?具体例やデメリットについて。

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こんにちは、メンタルマスタリーTKGです。

今回は有害な男らしさについて話していこうと思います。

 

有害な男らしさとは?

「有害な男らしさ」(toxic masculinity)とは、社会的に強制された男性の性別役割に関する行動や態度の中で、男性にとって有害なものを指します。具体的には以下のような特徴を持つことが一般的です:

1. **感情を抑圧すること**:感情を表現することが弱さと見なされるため、男性は感情を抑え、特に悲しみや不安を見せないようにすることが求められます。
2. **暴力や攻撃性の容認**:力強さや支配的な行動が男性らしさとされ、暴力的な行動や攻撃的な態度が奨励されることがあります。
3. **女性蔑視や性的優位性の主張**:男性が女性よりも優れているとする考えや、女性を性的に征服することが男らしさの一部とされることがあります。
4. **競争心と優位性の強調**:他者との競争で常に勝つことや、優位に立つことが重要視されます。
5. **同性愛恐怖症**:同性愛に対する偏見や恐怖があり、同性間の親密な関係を避ける傾向があります。

これらの特徴は、個々の男性だけでなく、社会全体に対しても有害な影響を及ぼすことがあります。例えば、男性が感情を抑圧することで精神的な健康問題が増加したり、暴力や性差別が社会に広がることがあります。また、男性自身もこのような期待に応えようとするプレッシャーからストレスを感じることが多く、健康や人間関係に悪影響を及ぼします。

有害な男らしさを克服するためには、性別にとらわれずに個々の人間が自分自身を表現できる社会を作ることが重要です。感情を表現することや他者に対する共感を奨励し、多様な男性像を受け入れることが求められます。

 

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有害な男らしさの具体例

有害な男らしさの具体例として、以下のような状況や行動が挙げられます:

1. **感情の抑圧**:
– 男性が悲しみや不安を感じても「男らしくない」と考え、それを表に出さずに抑え込むこと。例えば、家族や友人が亡くなった時に涙を見せないように努めること。

2. **暴力や攻撃性の容認**:
– 争いや対立の場面で、物理的な暴力を使うことが男らしいとされる。例えば、喧嘩や暴力行為を通じて問題を解決しようとすること。

3. **女性蔑視や性的優位性の主張**:
– 女性を性的な対象としてのみ見たり、女性の意見や能力を軽視すること。例えば、職場で女性の同僚の意見を無視したり、性的なジョークを言うこと。

4. **競争心と優位性の強調**:
– 他人と競い合うことが男らしいとされ、常に勝つことや他人を支配することを目指す。例えば、職場で他の同僚を蹴落とそうとしたり、スポーツやゲームで過剰に競争心を燃やすこと。

5. **同性愛恐怖症**:
– 同性愛に対する偏見や恐怖心が強く、同性愛者を侮辱したり避けたりすること。例えば、同性愛者に対する差別的な発言をすることや、同性愛者と一緒にいることを避けること。

6. **過剰な自己犠牲**:
– 「男は家族を支えるべき」との信念から、過剰に仕事を引き受け、健康を犠牲にして働くこと。例えば、長時間労働や休日出勤を続けることで、自身の健康や家庭生活に悪影響を及ぼすこと。

7. **家庭内での支配的態度**:
– 家庭内で男性が絶対的な権威を持ち、他の家族メンバーの意見や感情を無視すること。例えば、家族の意思決定を一方的に行い、妻や子供の意見を取り入れないこと。

8. **脆弱性の拒絶**:
– 助けを求めることが弱さと見なされるため、問題があっても自分で解決しようとする。例えば、精神的な健康問題があってもカウンセリングを受けることを避けること。

9. **過度な独立性**:
– 他人に頼ることが男らしくないと考え、すべてを自分でやり遂げようとする。例えば、仕事で過剰に責任を抱え込み、他人に助けを求めないこと。

10. **家事や育児の回避**:
– 家事や育児は女性の役割と見なされ、自分が関与することを避ける。例えば、家事や子育てを全てパートナーに任せ、自分は関与しないこと。

11. **経済的な支配**:
– 家計を完全に管理し、パートナーに経済的な自由を与えないこと。例えば、家族の支出を全てコントロールし、パートナーのお金の使い道を監視すること。

12. **リスクの過大評価**:
– 危険を伴う行動をすることが勇敢だとされる。例えば、飲酒運転や無謀なスポーツをすること。

13. **身体的な完璧さの追求**:
– 筋肉をつけることや外見を維持することが強調され、過度な運動やダイエットを強いること。例えば、無理な筋トレや食事制限を行うこと。

14. **非対話的な問題解決**:
– コミュニケーションを避け、力や権力で問題を解決しようとすること。例えば、家庭内で意見の相違があっても話し合わず、強制的に自分の意見を通すこと。

15. **ストレス管理の不備**:
– ストレスを抱え込んだまま適切な方法で発散しないこと。例えば、飲酒や薬物に頼ることでストレスを解消しようとすること。

16. **外見への過度な関心**:
– 男性は常に強く、魅力的であるべきというプレッシャーから、外見に過度にこだわること。例えば、過剰に筋トレをしたり、高価なファッションに投資したりすること。

17. **ホモフォビア(同性愛恐怖症)**:
– 同性愛者に対する差別や嫌悪感を持つこと。例えば、ゲイの友人や同僚を避けたり、侮辱的な言葉を使ったりすること。

18. **セクシャルハラスメント**:
– 職場や公共の場での女性に対する性的な発言や行動。例えば、女性同僚に対する不適切なコメントやボディタッチを行うこと。

19. **過剰な自尊心と他者の無視**:
– 自分の意見や判断が絶対的だと信じ、他人の意見や感情を軽視すること。例えば、会議で他の意見を無視して自分の意見を押し通すこと。

20. **家庭内暴力**:
– パートナーや子供に対する身体的、精神的な暴力。例えば、怒りをコントロールできず、家族に暴力を振るうこと。

21. **性的な成功の過度な強調**:
– 性的な経験や征服を誇り、他人と競い合うこと。例えば、友人間での性的な武勇伝を誇張して話すこと。

22. **不適切なユーモア**:
– 性差別的なジョークや、人種差別的なユーモアを用いること。例えば、女性や少数派グループを対象にしたジョークを楽しむこと。

23. **無意識の偏見**:
– 潜在的に女性や他の少数派に対する偏見を持ち、それに基づいて行動すること。例えば、無意識に女性の能力を過小評価し、重要な仕事を任せないこと。

24. **責任の回避**:
– 自分の行動や決定の責任を他人に押し付けること。例えば、仕事でのミスを部下や同僚のせいにすること。

25. **過度な物質主義**:
– 物質的な成功や富を男らしさの証と考え、それを追求すること。例えば、高級車や高価な時計を購入することが男らしいとされること。

26. **感情の爆発**:
– 抑圧された感情が突然爆発し、予測不可能な行動を取ること。例えば、小さなストレスで大きな怒りを爆発させること。

27. **友人関係の制限**:
– 男性同士の友情が特定の活動(スポーツ、飲み会など)に限定され、深い感情的なつながりが避けられること。例えば、親密な感情を共有することが避けられること。

28. **育児からの逃避**:
– 育児は女性の役割と考え、自分が関与しないこと。例えば、子供の学校行事や日常の世話に関与しないこと。

29. **伝統的な役割の強要**:
– 性別に基づく伝統的な役割を他人にも強要すること。例えば、息子に対して「男らしくあれ」と強制すること。

これらの具体例は、個々の男性だけでなく、周囲の人々や社会全体にも悪影響を及ぼすことがあります。したがって、有害な男らしさを減少させるためには、性別にとらわれずに自由に自己表現ができる環境を整えることが重要です。

 

有害な男らしさから解放されるには?

有害な男らしさから解放されるためには、個人と社会の両方で変化が必要です。以下のステップや方法が役立ちます:

### 個人レベルでの対策

1. **感情の認識と表現**:
– 自分の感情を認識し、素直に表現することを練習します。例えば、日記を書いたり、信頼できる友人やカウンセラーに感情を話すことです。

2. **自己認識の向上**:
– 自分がどのように有害な男らしさの影響を受けているかを理解します。例えば、自己啓発書を読んだり、ワークショップに参加することです。

3. **柔軟な役割モデル**:
– 性別に関係なく、多様な役割モデルを受け入れることを心がけます。例えば、家庭内での役割分担を見直し、育児や家事に積極的に参加することです。

4. **コミュニケーションの改善**:
– 開かれたコミュニケーションを重視し、他者の意見や感情に対しても敬意を払います。例えば、パートナーや同僚との対話を大切にすることです。

5. **サポートを求める**:
– 困ったときには助けを求めることをためらわないようにします。例えば、メンタルヘルスの専門家に相談することや、サポートグループに参加することです。

### 社会レベルでの対策

1. **教育と啓発**:
– 学校や職場でジェンダー平等や有害な男らしさについての教育を行います。例えば、ジェンダー感受性を高めるための研修やワークショップを導入することです。

2. **メディアの影響力を活用**:
– メディアを通じて多様な男性像を広めます。例えば、テレビや映画で感情豊かで共感的な男性キャラクターを描くことです。

3. **コミュニティのサポート**:
– 地域社会での支援ネットワークを構築します。例えば、男性のための支援グループや相談窓口を設置することです。

4. **ポリシーと制度の変更**:
– ジェンダー平等を促進するためのポリシーや制度を導入します。例えば、育児休暇の取得を奨励する制度を整えることです。

5. **ロールモデルの提供**:
– 多様な男性ロールモデルを提供し、次世代に影響を与えることを目指します。例えば、感情的に健全で共感的なリーダーシップを発揮する男性をメディアや教育の場で紹介することです。

### 具体的な行動

1. **ジェンダー平等に関する知識を深める**:
– 本を読んだり、講演やワークショップに参加して、ジェンダー平等について学びます。

2. **周囲のステレオタイプに挑戦する**:
– 日常生活の中で有害な男らしさに基づく行動や言動を見かけたら、声を上げることも重要です。

3. **子供に対する教育**:
– 子供に対して性別にとらわれない多様な価値観を教えることが重要です。例えば、感情を表現することの大切さや、他者を尊重することを教えることです。

有害な男らしさから解放されるためには、個人が自分自身を見つめ直し、社会全体でジェンダー平等を推進するための取り組みが不可欠です。

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