【悲報】スマホを〇時間以上使用すると、うつ病や自殺のリスクが上昇!

コラム

2017年、米国サンディエゴ州立大学とフロリダ州立大学が共同で行った研究によると、スマホの使用時間とメンタルヘルスの間には相関関係があることが明らかになりました。この研究では、アメリカの青少年を対象に、スマホ使用時間とメンタルヘルスの関係を調査しました。

研究結果によると、スマホの使用時間が長くなるほど、うつ症状や自殺リスクが増加することが分かりました。特に、スマホの使用が1日4時間以上の若者は、うつ症状や自殺リスクが高いことが示されました。また、スマホ使用が増加することで、対人関係や睡眠の質が低下し、それがメンタルヘルスに悪影響を与えることが分かりました。

この研究は、『Clinical Psychological Science』に掲載されました。論文のタイトルは「Increases in Depressive Symptoms, Suicide-Related Outcomes, and Suicide Rates Among U.S. Adolescents After 2010 and Links to Increased New Media Screen Time」で、著者はJean M. Twenge, Thomas E. Joiner, Megan L. Rogers, and Gabrielle N. Martinです。

参考文献: Twenge, J. M., Joiner, T. E., Rogers, M. L., & Martin, G. N. (2017). Increases in Depressive Symptoms, Suicide-Related Outcomes, and Suicide Rates Among U.S. Adolescents After 2010 and Links to Increased New Media Screen Time. Clinical Psychological Science, 6(1), 3-17.

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スマホの使用時間が長くなるほど、うつ症状や自殺リスクが増加する理由は、いくつかの要因が組み合わさっていると考えられます。

  1. 対人関係の低下: 長時間スマホを使うことで、現実の人間関係に割く時間が減少し、孤立感や寂しさが増すことがあります。また、SNSなどで他人と比較し、自己評価が低下することもあるため、うつ症状が引き起こされる可能性があります。
  2. 睡眠の質の低下: スマホの使用が長時間に及ぶと、就寝前にスマホを使用している可能性が高くなります。ブルーライトの影響で、メラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下することが知られています。睡眠不足は、うつ症状や自殺リスクの増加と関連しています。
  3. ストレスや不安の増加: スマホの使用が増えると、情報過多や常に連絡を取らなければならないというプレッシャーが増加します。これにより、ストレスや不安が増し、メンタルヘルスに悪影響を与える可能性があります。
  4. 報酬系の過剰刺激: スマホを使うことで、インターネットやSNSで「いいね」やコメントなどの即時の報酬を受けることができます。これにより、脳の報酬系が過剰に刺激されることがあり、現実の活動や人間関係に対する満足感が低下することがあります。その結果、うつ症状や自殺リスクが増加する可能性があります。

これらの要因が組み合わさり、スマホの使用時間が長くなるほど、うつ症状や自殺リスクが増加すると考えられています。ただし、個人差があるため、全ての人が同じ程度の影響を受けるわけではありません。

メンタルヘルスを病みがちな方は、スマホの使用時間を少し抑えてみてください。

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